「北斗の拳」の復活
2008.11.26 Wednesday | by 荒木 康介
JUGEMテーマ:日記・一般
去年くらいに「北斗の拳」がいきなりブームになり、映画化されたり、DVDや漫画もまた売り出され、最近ではオンラインゲームまで出てきました。ニュースでも、「北斗の拳」ブームが社会現象として特集されていたのは記憶に新しいところです。
10年以上も前のマンガが、最近になって急に人気沸騰したのは、スロットのおかげです。『北斗の拳』が2003年にパチスロ化されたらしいのですが、そのゲーム性が多いにうけ、累計販売台数がパチスロ史上最大の約62万台を記録したのです。
これにより、マンガ、DVDと次々に北斗の拳が商品化されていきました。
スロットがきっかけで、北斗の拳はコンテンツとして再度息を吹き返したのです。
スロットのようなギャンブルはお金がかかっている分、ユーザーをのめりこませるので、深い体験をさせることができるのだと思います。その深い体験の分だけ、そのコンテンツに対して、深い記憶が刻み込まれるのです。その深い記憶は、スロット以外でも効果を発揮するので、マンガやDVD、映画の購買にもつながります。
これが、仕組まれて行われたマーケティングかはわかりませんが、超成功事例だと思っています。
最近では「キン肉マン」がスロット機を出し、キン肉マンは牛丼が大好きなので、「すき屋」でキン肉マンのキャンペーンが行われています。おそらく、このキン肉マンのキャンペーンに関しては、スロットの発売と牛丼のキャンペーンがほぼ同時期だったことから、北斗の拳にならって、意図的に行われたプロモーションだと思います。
このギャンブルマーケティングのように、ユーザーに何かを負担させることで、没入度をより高めるというやり方は非常に効果的かもしれません。
但し、ギャンブルというのは、プロモーションとしてはマイナスイメージなので、ユーザーにはお金以外の別の何かを負担してもらうプロモーションを行う必要はあると思います。